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女性が生理でも笑顔で暮らせる環境を ケニアで取り組む団体、支援呼びかけ

「生理用ナプキンがないので学校を休んだ」「ヤギの皮をナプキン代わりに」している――。ケニアのトゥルカナ郡で「生理の貧困」に苦しむ人たちに、支援の輪を広げようとしている人たちがいます。ナプキンを届けるだけでなく、正しい情報を伝えて理解を深めることで、生理中の女性の笑顔を増やそうという取り組みです。

活動を進めるのは、特定非営利活動法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)。ケニア・トゥルカナ郡で、女性や女の子たちへの月経衛生管理の支援を行っています。

トゥルカナ郡は、経済、教育、保健などの指標で最低ランクという、貧困に苦しむ人々がとくに多い地域。家長である父親がお金の使い道を決定することも多く、女性だけの問題とされる生理用ナプキンの購入にお金が回らないのが実情です。

PWJによると、貧困だけでなく、「生理中に男性に触れてはいけない」など古くからの言い伝えもあったといい、生理が「女性だけの問題である」という意見も多いそうです。

理解不足によるいじめやからかいを恐れ、不衛生な布などをナプキン代わりに使ったり、経血が染み込みやすい砂の上に座ってやりすごしたりしていたこともあったそうです。

そこでPWJは、ナプキンを手に入れられない女性たちを支援するため、再利用可能な布ナプキンの製作をすることに。医療用高吸収マイクロファイバー生地を使った吸湿性と速乾性に優れた布ナプキンなら、清潔に、何度も再利用することができます。

加えて、古くからの言い伝えや偏見、男性の無関心、学校でのいじめの問題に向き合うため、生理の正しい理解を深める研修も開催しています。

PWJは「人間として自然な現象である生理を、男女関係なく皆が理解することで、私たちはもっと自由になることができるのではないでしょうか」と訴え、支援を呼びかけています。

支援金は1月28日まで受け付けています。詳細はこちら

A-port 朝日新聞社

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