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(日本語) 生きづらさを持った高校生に「世界を見る経験」を届けたい。今井紀明さん、原点は「イラク人質事件」

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経済的な困難や不登校、家庭に居場所がないなど「生きづらさ」を抱えた高校生らに世界を見る経験を届けようと、NPO法人D×Pが「ワールドチャレンジ募金」というプロジェクトに取り組んでいます。

生きづらさを抱えた10代が「いま自分が生きている生活圏」から飛び出す経験は、大きな自信につながるという期待を込めた企画で、クラウドファンディングで支援を募っています。

D×Pは、生きづらさに悩む高校生ら10代の若者を中心に、サポート支援を行っているNPO法人です。

理事長の今井紀明さんはまだ18歳だった2004年、子どもの医療支援のために当時紛争地域だったイラクへ渡航し、現地で武装勢力に拘束されました。

武装勢力から解放され、イラクから帰国した今井紀明さんら=2014年4月、朝日新聞社撮影

 

解放され、帰国すると、「自己責任」という言葉のもと、社会から強烈なバッシングを受けました。罵倒の電話や手紙が相次ぎ、一時は対人恐怖症にまで陥りました。そんな中、恩師や友人などに支えてもらったことが、D×Pの原点になったそうです。

D×Pでは、学校や地域で安心できる居場所をつくったり、働く機会を見つける手伝いをしたりする活動に取り組んでいます。D×Pがハブとなって社会とつながり、それぞれの可能性が広がっていくことを目指しています。

D×Pの活動の様子=D×P提供

 

ワールドチャレンジ募金も、そうした活動の一つです。

今井さんは次のように訴えています。

「D×Pが出会う生きづらさを抱えた10代は『海外に行く』ということそのものが、自分の選択肢にないことが多いです。経済的に困難な高校生が『大学へ行く』という選択肢を脳内から自然と外してしまうように、海外に出ることもまた『望むことすらやめてしまうこと』です」

「でも、そんなふうに選択肢にすらなかったことが自分の目の前に広がることは、大きなことです。生きづらさを抱えた10代が、“いま自分が生きている生活圏” から飛び出す経験は、大きな自信と視点の広がりにつながるのではないか?と考えています」

参加した高校生から届いたお礼のイラスト=D×P提供

 

実際に送り出した高校生からは「自然と笑顔が増えた。人と話すことが好きになった。」「視野がひろがった」「人を好きになれた」などといった声が寄せられています。

今井さんは「これからの10代にも、『自分にも行けるかも』という可能性を開いていきたい」と支援を呼びかけています。

D×Pのクラウドファンディングは、11月25日まで支援を受け付けています。

詳細はこちらをご覧ください。

(日本語) A-port 朝日新聞社

(日本語) A-port 朝日新聞社

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