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(日本語) 国境の島・対馬で学び、遊ぼう。地元の住民たちが企画・運営する旅行商品。

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大陸の玄関口に位置する国境の島・対馬。

歴史や自然、文化など類い稀な観光資源を有していますが、一般にはまだまだ知られていません。もっと多くの人たちに魅力を知ってもらおうと、地元の旅行業者・合同会社ビーコンつしまの佐藤雄二さんが「学ぶ」と「遊ぶ」を一緒に楽しめる旅行商品を企画しました。5月15日まで、クラウドファンディングで支援を募っています。

対馬は面積709㎢、東京23区よりも大きな島です。国境の島ならではの歴史や動植物など、知れば知るほど奥が深いと感じられるものが数多く存在します。

朝鮮通信使の再現パレード
「世界の記憶」登録を記念した朝鮮通信使の再現パレード=2018年、朝日新聞社撮影

 

昨年度は750人以上の学術関係者や学生が研究を目的に対馬を訪れました。しかし、インターネット上にはあまり情報が上がっていないことや、旅行商品もあまり充実していないことなどから、一般の人たちが対馬を訪れることは、とてもハードルが高くなっています。

佐藤さんは2014年に対馬に移住し、2018年3月から旅行業を開業。島を訪れる人たちに向けた情報提供や視察・コンベンションの実施にまつわる手配業務などを行っています。「もっと多くの方に魅力あふれる対馬を知ってもらうためには、対馬観光のすばらしさを伝える旅行商品が必要」と考え、浅茅湾(あそうわん)のクルーズ船ツアーを柱とした旅行商品を始めることにしました。

海上に鳥居がそびえる和多都美神社
海上に鳥居がそびえる和多都美神社

 

対馬の中央に広がる浅茅湾は、全域が壱岐対馬国定公園に指定されている風光明媚な海域です。湾内には海中に鳥居がそびえる和多都美神社、飛鳥時代に石塁が築かれた金田城、旧日本海軍が開削した万関瀬戸など、様々な時代を感じられる観光名所が数多く存在しています。

クルーズ船を運航する株式会社畑島でツアーを担当するのは、畑島宏幸社長の息子さんたちです。弟の寛充さん(29)は4年前に、兄の康佑さん(33)は昨年4月にそれぞれUターンしてきました。ツアーを実施することで、島を離れた若い世代が対馬に関心を持つきっかけになることも期待しています。

畑島さん親子
左から畑島寛充さん、宏幸さん、康佑さん

 

ここ10年、国内から対馬を訪れる人は24万人前後とほぼ横ばいです。一方で、韓国・釜山から対馬北部の比田勝港まで高速船で最短1時間10分ということもあり、外国人観光客は2012年以降増加傾向です。2017年は年間36万人の外国人が対馬を訪れ、比田勝港における出入国者数は博多港を抜き、船舶旅客で全国一の国際港となりました。とはいえ、外国人観光客の動向は、政治や経済の情勢で大きく左右されるため、安定的に国内観光客に訪れてもらうことが島の課題となっています。

烏帽子岳展望所
烏帽子岳展望所に集まった韓国人観光客=2017年、朝日新聞社撮影

 

佐藤さんは「このプロジェクトで対馬からの新しい動きを発信し、島外から若い人たちのUターンが少しでも増えるよう取り組んでいきたい」と考えています。

今回のプロジェクトでは、島外の旅行会社や大学、研究機関への営業活動、対馬をテーマとするシンポジウムへの参加などのために支援を募っています。島外の学術関係者に研究先として興味を持ってもらい、実際に足を運んでもらう流れをつくるのが狙いです。

プロジェクトの詳細は、https://a-port.asahi.com/projects/beacontsushima/をご覧ください。

(日本語) A-port 朝日新聞社

(日本語) A-port 朝日新聞社

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