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人道危機が続くアフガニスタン 困窮する人々を支援するための寄付を募る

アフガニスタン人道支援

イスラム主義勢力タリバンがアフガニスタンの首都カブールを制圧してから約9ヵ月。紛争や自然災害によって、農産物の収穫量が減少するなど混乱が続いています。また、コロナ禍で食料価格が高騰し、現金収入が減った人も多く、人々の生活は危機的な状況にあります。

特定非営利活動法人ピースウィンズ・ジャパン(PWJ)では、日々の暮らしに苦しむアフガニスタンの人々への食料支援や、日本への退避者の生活を支えるための資金の一部をクラウドファンディング(CF)で募っています。詳細はこちら

【アフガニスタン人道支援】食糧を求める人々
首都カブールの寒空の下、食糧をもとめてパン屋の前で座り込む人々

国連が1月に発表したアフガニスタンにおける人道支援計画では、アフガニスタンの人口の55%に当たる2,440万人が人道支援を必要としており、390万人の子どもたちが急性の栄養失調になる恐れがあり、13万人の子どもたちが命を落とす危険がある、と警告しています。

こうした危機的な状況を脱するため、1年間でおよそ50億ドル(約5,700億円)余りの資金が必要だとして、日本を含む国際社会に拠出を求めました。この金額は、1ヶ国に対する支援額としては国連の創設以来、最大規模です。

PWJは2001年のアフガニスタン紛争直後から緊急支援を開始。避難民などにテント、食料、生活用品などを配布したり、学校建設や道路の修復、井戸の掘削、女性の収入向上や水資源調査を実施してきました。

ただ、その後も紛争や自然災害が続き、農産物の収穫量が減少。食料価格が高騰し、危機的な食糧状況になっているといいます。

【アフガニスタン人道支援】
提携団体のスタッフ(左)が各世帯を回って、食糧購入のための現金の引換券をそれぞれに渡します

PWJは現在、アフガニスタン東部ナンガハル県で食糧支援を展開しています。経済的に困窮する家庭を対象に、食糧購入に必要な現金を給付する活動などを行っています。

およそ1万円の資金でアフガニスタン1世帯に1カ月分の食糧支援をすることができるそうです。

PWJでは、支援活動を継続し、さらに拡充することを通じて「女性、子ども、高齢者など、アフガニスタンで社会的弱者になりがちな方々、最も支援が届きにくい地域、そして、明るい未来を築く次世代を支えたい」と、協力を呼びかけています。

支援金の受付は9月21日まで。プロジェクトの詳細はこちら

A-port 朝日新聞社

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