地域災害

南三陸町に「海の見える命の森」を。東日本大震災を忘れないために。

海の見える命の森

東日本大震災で大きな被害を受けた宮城県南三陸町の町民有志が、志津川湾に「海の見える命の森」を整備しています。震災の教訓を伝え、亡くなった人たちを慰霊する場所そのものを、「桜と海の絶景がのぞめるスポット」として創生するプロジェクトです。7月10日まで、クラウドファンディングで支援を募っています。

「海の見える命の森」のプロジェクトは2016年に始まりました。地域の復興に尽力している南三陸ホテル観洋と町民有志で実行委員会を構成。震災を通じて「学んだ事」「後世に伝えねばならない事」「祈りたい事」「残したい風景」を伝える場所とするために、整備を続けています。

この森からは、志津川湾や市街地の全体を見渡すことができ、「震災と自然のことを伝承・学習するのに最適の環境」(実行委員会)です。多くの人が自然と足を運ぶ絶景スポットとするために、桜や紅葉が楽しめる樹木の植樹も計画しています。

「震災において亡くなられた方々の御霊に祈りを捧げるのに、ふさわしい場所になり得る」

実行委員会やボランティアの人たちは、そんなふうに考えてプロジェクトに取り組んでいます。

今回のクラウドファンディングでは、森の中につくる小屋の建設費の一部を募っています。「森に人々が集う場所」そして「緊急時には避難できる施設」として、今年度から2年間かけて完成させる計画です。現在は小屋の図面や、小屋に使用する木材を製材するなどして準備を進めていますが、まだまだ資金が足りていないそうです。

クラウドファンディングのリターン(返礼品)には、「海の見える命の森」のガイド利用券や、「南三陸てん店まっぷ」加盟店の利用券などが用意されています。「てん店まっぷ」は南三陸町内に点在する、震災後に事業を再開した店舗を紹介している地図です。

「東日本大震災にて甚大な被災をした街ですが、ぜひとも宮城県本吉郡南三陸町に訪れてみてください。一度訪れてもらえば南三陸町の素晴らしさをご堪能頂けること間違いありません」

詳細は、A-portのページ(https://a-port.asahi.com/projects/inotinomori/)をご覧ください。

A-port 朝日新聞社

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